今週読んだ本の感想を書きます。
『モブ子の恋』14巻
オタクだから泣いた
- 恋愛あるあるのすれ違いがよく描けている
- 環境変化による価値観のすれ違いみたいなのがなんとも切ない
- ない。彼女が自分だけを見てくれないのでは?という入江の姿が泣ける
はい、『モブ子の恋』14巻が出ました。オタクの皆さんはしっかり履修しましょう。
晴れて恋仲になった「モブ子」と「入江君」なわけですが、モブ子の就職に伴い遠距離恋愛に移行します。
14巻では遠距離恋愛のシビアさを痛感し始めた入江君と、新天地での新たな出会いを楽しむモブ子という対比構造がなんとも泣けました。
お互い想い合っているのですが、社会人と学生で諸々のタイミングが合わなかったりで、そういった種々の「すれ違い」をしっかり描写に落とし込んでくるところが、『モブ子の恋』のいいところですよね。
リアルタイムで14巻追ってきてよかった
彼女に対して、新社会人として頑張ってほしい、友好的な関係を築いてほしいと思いつつ、そんな新しい出会いに対して「独占欲」が生じてしまっている点がなんとも。
本作は「オタク」してる人には刺さる作品なので、読んでみてください。
『Re Design Work』リンダ・グラットン著
参考になったりならなかったり
- コロナ以降の我々の働き方を見つめなおす良いきっかけになる
- 即役に立つかと言われると微妙
「コロナ禍以降の働き方の変化」や「健康寿命の増加」に焦点をあてて、「これからの我々はどのように仕事を位置付けていけばいいか?」といった点について問題提起している。
「働き方」を変えていくにあたり、実例を交えつつ、4つのプロセスを経た行動様式を提案している点はそれなりに参考になった。
よくある「PDCAサイクル」的なフレームワークとして認識したが、上述した通り健康寿命は延び、これまでより「働く」ことと長く付き合っていかなければならないあたり、「画一的な働き方」に倣う必要はもうないのかもしれない。
メンバー視点はもちろんのこと、マネジメント視点においても、「個人の働き方」を軸に置いて仕事に取り組むべし(=人と接していくべし)と主張されていたのは素直になるほどねと思った。
様々なリーダーシップの形がありますけどね
とはいえ本書で引用されていた各企業のように、どこもかしこも「在宅勤務」だとか、「フレックス」といった制度が根付いている場所ばかりではないと思うので、対象は多そうで狭いのかなという印象。
本書で扱っている題材に限らず、「環境を変えたければ自分で動け」というのは自分がひとつ大事にしている考え方でもあるので、価値観が多様化し、膨大な情報に容易にアクセスできるようになったからこそ、「個」を強く持ち、行動していく気概が必要ということを再認識した。